分析まとめ一言
「事業として本気で出店する人が、Instagramのコンセプトに惹かれて集まってくるイベント」

応募者概要 — キーファクト

Instagram流入82%・コンセプト共感73%・事業者層77%。3つの数字がこのイベントの本質を表す。
82%
Instagram経由の応募
70件 / 85件。他チャネルと70pt差
73%
応募理由1位:コンセプト共感
2位「雰囲気・北陸」と16pt差
77.6%
事業目的層
本業・副業・本業化志向の合計
85件
総応募数
出店歴1〜3年が45.9%で最多
★ 最重要インサイト
応募者の8割が事業者、認知経路の82%がInstagram、応募動機の1位は「コンセプト共感73%」。
つまりこのイベントは「Instagramのコンセプトに共鳴した事業型出店者が能動的に見つけてくる場」として機能している。
No.1
応募者の典型像
アウトプット
「Instagramで原っぱマーケットを見つけた、出店歴1〜3年の事業目的の出店者」が典型像。約8割が本業・副業・本業化志向の事業者。趣味・ライフワーク層は2割にとどまる。
仮説
応募者の約8割が売上・成長を目的とした事業者意識の高い出店者。ライフワーク層は少数派。
反映方法
イベントの定義を「事業として本気で取り組む出店者の場」に尖らせる。ライフワーク層も排除しないが主語は事業者に。
No.2
認知経路:Instagramが実質的に唯一の集客チャネル
アウトプット
Instagramが82.4%(70件)で圧倒的1位。2位のスタッフ案内10.6%と70pt超の差。口コミ・Web・友人等は各1〜3件のみ。
仮説
応募者の認知はほぼInstagramに一本化。他チャネルは実質機能していない。Instagram発信の質と量が応募数を直接規定。
反映方法
Instagram運用に全注力。他チャネルへの投資は優先しない。ペルソナはInstagram流入を主軸に設計。
No.3
応募動機:コンセプト共感が断然の1位
アウトプット(応募理由TOP)
1位「企画コンセプト・内容が魅力的」72.9%
2位「会場の雰囲気」・「北陸エリア探索」各56.5%
下位:案内充実15.3%、口コミ系13%以下
仮説
コンセプト・世界観がPR軸の核。立地・雰囲気は補強要素。駐車場・口コミは独自の強みになっていない。
反映方法
募集文は「コンセプトの独自性」を主軸に一点集中。北陸エリア訴求は補助として活用。口コミ強化は現時点で優先しない。
No.4
期待ポイント:「稼ぐ×つながる」の均等型期待構造
アウトプット(TOP5)
1位「お客さんと話す機会」81.2%
2位「売上」68.2% / 3位「宣伝効果」67.1%
4位「出店者交流」64.7% / 5位「楽しい休日」51.8%
最低:テストマーケ28.2%
仮説
「売上・宣伝(経済的価値)」と「対話・交流・楽しさ(体験的価値)」が同水準で期待されている均等型の期待構造。
反映方法
「稼げる場 × 楽しくつながれる場」の両立設計がサービスの核心。どちらかへの特化は危険。

基本集計(フレーム分析)

Instagramが82%を独占。コンセプト共感が応募動機の圧倒的1位で、2位との差は16pt。

⒈ 応募理由の分布

企画コンセプト・内容が魅力的
72.9%
会場の雰囲気が好き
56.5%
北陸エリアを探していた
56.5%
案内が充実していた
15.3%
知人の紹介・口コミ系
〜13%
🎯
1位「コンセプト共感72.9%」と2位「雰囲気・北陸56.5%」との差は16pt。コンセプトが断然の主軸。口コミ・案内充実は現時点で強みになっていない。

⒉ 認知経路の集中度

Instagram
82.4%
運営スタッフからの案内
10.6%
口コミ・Web・友人等
各〜3件
Instagram vs スタッフ案内で70pt超の差。他チャネルは実質機能していない。Instagramへの一点集中投資が正解と確定。

⒊ 出店歴の分布

1〜3年
45.9%
4〜5年
28.2%
6〜9年
12.9%
10年以上
12.9%
💡
5年未満が74.1%。成長フェーズの出店者が主体。案内の丁寧さ・手厚いサポートで差別化(経験浅い層への安心感訴求)が有効。

クロス集計:認知経路 × 応募理由

流入経路が動機の質を変える。Instagram経由は「世界観共感型」、スタッフ案内経由は「信頼紹介型」の2ペルソナに分かれる。
2
認知経路ごとの応募動機の違い — 2つのペルソナ
アウトプット
Instagram経由(70件):コンセプト・雰囲気・エリア共感型。「世界観で引き寄せる」能動的チャネル。

スタッフ案内経由(9件):「知人が誘った・おすすめ」が7/9件。「人の信頼で引き寄せる」受動的チャネル。
仮説
同じ「コンセプト共感」でも流入経路が動機の質を変えている。Instagram経由は「能動的な出会い」、スタッフ案内は「受動的な招待」。
反映方法
ペルソナ2分類:
①「コンセプト共感型」(主力)→ 世界観・ビジュアル訴求
②「紹介・信頼型」→ スタッフネットワーク補完
2
認知経路 × 地域探索動機
アウトプット
Instagram経由では「北陸エリアを探していた」が56%出現。スタッフ案内経由では地域探索動機は低く人的ネットワーク起点が主。
仮説
Instagramは「地域イベントを探して発見する」能動的な出会い。スタッフ案内は「人からの招待を受け取る」受動的流入。2経路の性質が根本的に異なる。
反映方法
「北陸・金沢イベント」としての検索露出強化(ハッシュタグ・地域タグ活用)が有効。スタッフネットワーク活用は補完として維持。

出店密度分析

経験年数より活動量が実態。中密度層(年5〜19回)が46%を占める主力ユーザー層。
46%
中密度層(年5〜19回)
主力ユーザー
29%
高密度層(年20回以上)
事業として合理的に選択
25%
低密度層(年4回以下)
体験・雰囲気重視型
No.3
出店歴と活動量は比例しない — 密度で層を把握する
アウトプット
出店歴が長くても回数が少ない人がおり、経験年数と活動量は比例しない。出店歴1〜3年でも年25回以上の高密度者が複数存在する。中密度層が全体の46%を占め最多。
仮説
高密度層は出店を「事業」として合理的に選択。低密度層は体験・雰囲気重視で情緒的に選んでいる可能性が高い。
反映方法
中密度層を主ペルソナとして設計しつつ、高密度層(事業的ニーズ:集客・売上)も満たす出店環境を整える。

クロス集計:出店密度 × 期待ポイント

出店密度がニーズを二分化する。高密度層は「事業的価値」、低密度層は「体験的価値」を優先する。「賑わい×世界観」の両立設計がベスト解。
4
出店密度によって期待するものが真逆になる
アウトプット
高密度層(年25回以上):「売上」「宣伝効果」「テストマーケ」「交流」への期待が強い。

低密度層(年4回以下):「楽しい休日」「交流」「お客さんと話す機会」が相対的に強く、売上への優先度が低め。
仮説
密度が高いほど「事業的・経済的価値」を期待し、低いほど「体験・情緒的価値」を重視。出店密度がユーザーニーズを二分化する指標として機能している。
反映方法
高密度層 → 集客実績・売上環境・コスト効率
低密度層 → 雰囲気・コミュニティ・特別な体験
「賑わい×世界観」両立がベスト解

上位集中率:位置付け・業態

応募者の8割が事業者。「事業として本気で出店する人の場」として明確に尖らせる段階にある。
77.6%
事業目的層
(本業+本業化+副業)
61.2%
イベント出店専業型
(実店舗なし)
21.2%
ライフワーク・趣味層
🔍
事業目的層が77.6%(70%超)→ 「尖らせ」ラインを超えている。
イベントの定義を「事業として本気で取り組む出店者の場」に尖らせる。ライフワーク層も排除しないが、主語は事業者に置いた設計にする。
「イベント出店をメインに活動する出店者の場」として訴求。実店舗層には「ブランディング・認知拡大の副次チャネル」としても訴求する。

期待ポイント詳細(上位集中率)

「稼ぐ」と「つながる」が64〜81%の同水準で並ぶ分散型。テストマーケのみ28%と突出して低い。どちらか一方への特化は危険。
お客さんと直接話す機会
81.2%
売上を上げること
68.2%
宣伝効果・認知拡大
67.1%
出店者同士の交流
64.7%
楽しい休日
51.8%
テストマーケティング
28.2%
★ このデータが示すこと
上位4項目が64〜81%に固まる分散型。「売上・宣伝(経済的価値)」と「対話・交流・楽しさ(体験的価値)」が同水準。
テストマーケのみ28.2%と突出して低く、一部特定層のニーズ。どちらか一方への特化は危険。

ノイズ判定(自由記述等)

現時点では1件のみで参考止め。ただし件数が増えれば重要指標になり得る潜在的判断軸が含まれている。
No.7
1件のみ出現した固有回答 — 潜在的重要項目の可能性あり
内容
・「去年天候中止→今年楽しみにしていた」
・「アートグミが主催だから」
・「Instagram・HPを見て誠実なイベントと感じた」
・「貸出備品が充実していたから」
仮説
「主催者ブランドへの信頼」「前回参加体験」「備品充実度」は現時点では少数だが、潜在的な判断軸として存在。件数が増えれば重要指標になり得る。
反映方法
現時点はノイズとして処理。次回アンケートでは「主催者への信頼」「備品・サービス評価」「過去参加経験」を明示的に問う設問追加を検討。

解釈上の留意点(回答バイアス)

2つのバイアスにより、主要数値が実態より過大評価されている可能性がある。額面通りに受け取らないこと。
⚠️
バイアス①:応募理由「企画コンセプト」72.9%
当選を有利にしようとする社会的望ましさバイアスが働いた可能性あり。「本当にコンセプトに惹かれたか」ではなく「共感を示すことが有利と判断した」行動かもしれず、実態より過大評価されている可能性がある。
⚠️
バイアス②:期待ポイント「お客さんと直接話す機会」81.2%
イベントに出る以上チェックしない理由がない項目であり、弁別力が低かった可能性あり。81%という高さは「重要度が高い」ではなく「とりあえず選ぶ」項目だった可能性がある。

次回への反映まとめ

訴求はコンセプト一点集中・チャネルはInstagram全振り・ペルソナは2分類で設計する。

訴求・チャネル戦略

  • 訴求軸募集文は「コンセプトの独自性」を主軸に一点集中。北陸エリア訴求は補助。口コミ強化は現時点で優先しない。
  • チャネルInstagram運用に全注力。他チャネルへの投資は優先しない。
  • ターゲット案内の丁寧さ・手厚いサポートで差別化(経験浅い層への安心感訴求)。ベテラン層には集客実績・出店環境の質を訴求。

ペルソナ・設計方針

  • ペルソナペルソナを2分類:①Instagram経由「コンセプト共感型」(主力)②スタッフ案内経由「紹介・信頼型」
  • SNS設計「北陸・金沢イベント」としての検索露出強化(ハッシュタグ・地域タグ活用)が有効。
  • 設計中密度層を主ペルソナとして設計しつつ、高密度層(事業的ニーズ)も満たす出店環境を整える。
  • 訴求二軸高密度→集客実績・売上環境。低密度→雰囲気・コミュニティ。「賑わい×世界観」両立設計。
  • イベント定義「事業として本気で取り組む出店者の場」に尖らせる。主語は事業者。
  • サービス設計「稼げる場 × 楽しくつながれる場」の両立。どちらかへの特化はしない。

次回アンケート改善提案

📝
改善①:応募理由「最も重視したもの1つだけ選択」に変更する。複数回答をやめることで本音の優先順位が明確になる。

改善②:期待するポイント「優先順位をつけて3つ選択」などに変更する。全選択しやすい設計を避けて弁別力を上げる。